お国のために

私は心から提唱したい。米軍への基地提供を10年後には解消したいと国民の声を通して米国政府に伝え、その後は完全に軍隊なしの独立国家となる宣言をしてほしいのです。さらに、よき日本の文化や資源は輸出しても、武器の材料や健康を害するような物質は一切輸出しないことを誓ってほしいのです。

これを実現するには、国民に一時的な犠牲を強いることになるかもしれません。平和国家宣言後に日本が他国の侵入を受けた場合、被る犠牲はあえて耐えるという覚悟が必要です。ガンジーがインドを独立させ、米国のキング牧師が人種差別撤廃に成果をあげたのは、死を覚悟で無抵抗主義を実行する勇気を持っていたからだと思います。

「お国のために戦って死んでくれ」というのと、「お国のために何もせずに黙って殺されてくれ」というのと、国に殉ずるという結果は同じです。ガンジーキング牧師だって、抵抗の手段として暴力は振るわないというだけで、無抵抗だったわけではありません(この人、自分で"不服従"って書いてるじゃない)。武装する必要のない世界が実現できたら素晴らしいとは思いますが、全ての人間がそう思っているわけではないですから、「正直者が馬鹿を見る」結果になってしまうんですよね。だから、武装もするし、抵抗もしなくちゃいけないんですよ。理想はあくまで理想でしかないんですよ。